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やせる旅

機内誌として読むにはいい塩梅だけど単行本としてはちょっと
  「つらいことを成し遂げるには、がんばるだけじゃダメなので、おもしろがらなきゃ続かない。今回はたまたま減量だったけど、それって人生そのものだと思いません……なんて大げさですよね。すいませんでした」 これが「あとがき」の〆の言葉。著者の生き方でもあり、本書の在りようでもある。都築響一の人となりを知らずに、マジ痩せのつもりで本書を手に取った人はご愁傷様。まぁ表紙の突っ伏しポーズで「実用」なんかこれっぽっちも目指してないことに気がつかなきゃ駄目だけどな。とはいえ、昨今の都築節かっていうと、サブカル臭はかなり希薄。「翼の王国」の知り合い編集者と盛り上がって三ヶ月後には連載スタートしてたって発端を聞くと、思い入れ仕事って言うよりは乗っかり仕事で、お気楽な感じが誌面から伝わってくる。機内誌として読むにはいい塩梅の企画だけど単行本としてはちょっとなぁ。冒頭の“豚の脂肪”ビジュアルのテンションは持続しない。
  しかし、旅モノっつえばグルメってのが欠かせない訳だけど、飽食の果てのバブリーな旅ってのは、ついにグルメさえ無価値っつーかさ、グルメ抜き、否グルメで旅モノを成立させちゃってる点は批評になってるよね。格差社会なんて言ったって、「おなかと背中がくっつくぞ」なんて歌ってた頃のビンボーとは大違いな訳でさ。ビンボーと格差社会が似て非なるものであるように、80年代バブルと00年代バブルも微妙に違ってるよな。そこら辺の機微を表現するにあたって都築響一ほどのハマリ役はいない。ビンボーもサブカルもバブルもオタクもくぐり抜けて来てるもんな。本書みたいにパラパラめくって時間つぶす優雅な企画もたまにはいいけどさ。

とにかく
都築氏、身体を張った新刊!ダイエットに興味がない人でも、興味がある人でも、
都築氏が好きな人でも、満足度100パーセントです。
コレは、買い!

やせる旅
都築 響一
やせる旅
人気ランキング: 21870位
おすすめ度:
発売日: 2007-03
発売元: 筑摩書房
発送可能時期: 通常24時間以内に発送

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